ラフィーヌ銀座

http://www.kkf.co.jp/g/tky/riro/raffi_ginza/

歌舞伎座が生まれ変わります(その 1)】ラフィーヌ銀座は、銀座のエリアでも誰もがうらやむほど、アクセスが便利な立地にある。4駅8路線が使用でき、大手町、渋谷、汐留、東京へ直通で行けるのはビジネスマンならずとも嬉しい限りだ。また、最も近い駅は、東京メトロ日比谷線「東銀座」駅となる。

歌舞伎座が生まれ変わります(その 2)】東銀座の駅を降りたのであれば、3番出口を利用したい。それは地上口に出たときに歌舞伎座が出迎えてくれる。歌舞伎座は、銀座四丁目にある歌舞伎専用の劇場である。大正時代から松竹の直営で経営され、今日まで名実ともに代表的な歌舞伎劇場として知られる。

歌舞伎座が生まれ変わります(その 3)】歌舞伎座の変遷は、第1期から第3期に分けられる。現在のカタチである第3期は、吉田五十八による設計で1950年12月に竣工し1951年1月に開場した。そして、2010年に建て替えが決まった。その建て替え設計には、隈研吾が担当することになった。

歌舞伎座が生まれ変わります(その 4)】隈研吾は、バブルの時に一躍時の人となったが、バブル崩壊後は、東京での仕事ではなく、地方での風土に根ざした多くの建築を作っていった。その彼の時代を断絶するのではなく、グラデーションのように緩やかに繋げる建築に新しい歌舞伎座を期待したいと思う。

【そこに住居があることを気付くか(その1)】歌舞伎座を背にしてまっすぐ進む。普通のマンションだと、遠くから見ても建物が判断しやすいが、ラフィーヌ銀座は1階から10階までがオフィスとなっているので、オフィス街の銀座に溶け込んでいる。その存在がなかなか分からない。歩道橋に登ってみる。

【そこに住居があることに気付くか(その2)】歩道橋に登り、その目の前にある透明なカーテンウォールの建物がラフィーヌ銀座あると分かった。オフィス部分はまだ入居していないので、都心に突如出現したクリスタルのような美しさがある。住居部分は11階と12階だが、気付く人はまずいないだろう。

【スイスイスイート】歩道橋から降りて、住居用のエントランスに向かう。住居用のエントランスも大通りに面しているので、分かりやすい。エントランスは、安っぽい派手な演出はなく、シンプルで心地よい空間となっている。シルバー・ヘアラインの専用のエレベータでスイと11階まで行くことができる。

【ここが本当のエントランスホールだった(その1)】エレベータは意外と広い。駐輪場が地下になるので、自転車が入る広さがある。引越の時は、業務用の大型のエレベータが別にあるので安心だ。 11階に着いた。そこは別世界であった。1階のエントランスはシンプルであったが物足りなさを感じていた。

【ここが本当のエレベータホールだった(その2)】11階のエレベータホールは、下界の喧騒を忘れさせてくるような静けさの中に、ガラスブロックからの優しい光に包まれる心地よさがある。床は地中海に面する街の路地のような魅惑的な石畳となっている。緻密に製作された門扉も雰囲気を演出している。

【いきなり屋上に行ってきます(その 1)】ラフィーヌ銀座の間取りはすべてメゾネットとなっている。すべての部屋が11階に玄関ドアがあり、その空間が中庭となっている。その中庭に入る前に、11階のエントランスホールには別に階段がある。この階段は、屋上庭園へ繋がる階段となっているのである。

【いきなり屋上に行ってきます(その 2)】苺のシュートケーキの苺を最初に食べてしまうように堪えきれず屋上を目指した。そこはウッドデッキと程よい植栽があり東京湾を見渡すことができる。たぶん花火大会を見る時にはVIP席になるだろう。都心にいながら、こんな心地よい風を感じるのは初めてだ。

【コミュニティを育むための中庭(その 1)】屋上庭園から階段で降りてきて、門扉をくぐるとそこには中庭がある。たぶん銀座で一番太陽に近い中庭であろう。都心では肩身の狭い植物もここでは元気よく本来の姿に近づいている。この中庭に面している2階部分は共用廊下ではないのである。それが重要だ。

【コミュニティを育むための中庭(その 2)】中庭を設けているマンションは多い。でも、そのほとんどが共用廊下に面して中庭を設けているのだ。中庭をコミュニティの中心として捉えるのであれば、バルコニーに面するという答えはありだ。共用廊下ではよそよそしくても、バルコニーでは会話が生まれる。

【キッチンが広く心地よい理由(その 1)】部屋にたどり着く前に、すでに魅力がいっぱいで満腹感を感じていたが、部屋内部の仕上がりも気になる。各住戸の玄関ドアの前にはポーチとなっており、ゆったりとした空間となっている。そして、玄関ドアを開けると、そこには光り輝く純白のキッチンが現れた。

【キッチンが広く心地よい理由(その 2)】生活するためにはキッチンは重要だ。衣と住に関わるキッチンなのだが実は日陰の存在となってしまっている。キッチンは臭いなどで隔離された場所に追いやられる。しかしキッチンは広く心地よい空間に意図的に配置することによって、その空間は劇的に変化する。


【昼の銀座、夜のGINZA】キッチンの奥に光るガラスがある。そこは吹き抜けになっている。そこから銀座の街並みを見下ろすことができる。昼の銀座は、多くの企業戦士が携帯電話を片手に日本の未来を創るために奔走している。そして、夜のGINZAは、疲れた企業戦士を癒すオアシスとなっている。

【吹き抜けの立体的視線補完計画(その 1)】メゾネットは魅力的である。普段は水平移動しか出来ない空間において上下移動できる空間は新鮮である。しかし、その代償は少なくない。狭い部屋に無理に吹き抜けを設け、メゾネットにするのは自殺行為である。十分な広さでしかメゾネットの良さは語れない。

【吹き抜けの立体的視線補完計画(その 2)】メゾネットと共に生まれる吹き抜け空間を、単なるVOIDではなく、積極的に視線の立体交差が起こるような仕組みがあると空間が楽しくなる。この部屋では吹き抜けを介してビューバスとなっている。吹き抜けの立体的視線補完計画は始まったばかりだ。(完)

http://www.kkf.co.jp/g/tky/riro/raffi_ginza/