アビターレ大原

20091106173904

http://www.kkf.co.jp/g/taise/abitare_ohara/

ダイダラボッチが発生】代田橋という地名は、宮崎駿のアニメ「もののけ姫」にでてきた伝説の巨人「ダイダラボッチ(大大法師)」の足跡と言われる窪地「代田」にあった橋「代田橋」から名づけられた。ダイダラボッチは山や湖沼を作ったという内容が多いことから、国づくりの神であった可能性が高い。

【ひっそりとした駅にしっかりと残る商店街】京王線は乗り継ぎが便利という印象がある。お目当ての物件はその京王線代田橋」駅にある。その駅は各駅電車しか停まらない小さな駅ではあるが駅前の商店街はしっかりとあり地域の皆様に愛されている。建物は商店街あるところとは線路を挟んで逆側にある。


【外観は打ち放し、それは職人魂の結晶(その1)】打ち放しコンクリートといえば安藤忠雄の十八番である。全世界で打ち放しコンクリートがこんなにも街中に溢れているのも日本だけである。それだけ日本人は打ち放しコンクリートが好きだ。その禁欲的なデザインが日本人の心の琴線に触れるのであろう。

【外観は打ち放し、それは職人魂の結晶(その2)】今ここに見えている物件の打ち放しコンクリートはとても綺麗である。20年前では考えられないぐらいに美しい仕上がりだ。安藤作品のような仕上がりである。このような技術レベルに達することができたのも日本の職人の弛まぬ努力の努力の結晶である。

【木製のエントランスドア】入り口は普通の玄関ドアと同じであるので戸建のような印象を受ける。そのアルミ製のドアを開けると、オートロックが設置されている。狭い空間だが、建物内のオートロックのドアは、無垢の木材の板張りで出来ている。そのドアが音もなく、スーッと開くのは、とても心地よい。

【狭いけど緩やかな共用部の階段】オートロックのドアが開き、左側に共用部の階段がある。すこし狭いと感じるかもしれない。しかし、共用部の階段にありがちな急勾配の階段とは違う。非常に勾配が緩やかな階段となっている。だから、幅は狭いのだが勾配が緩やかなので、心地よさを感じるから不思議だ。

【憧れの門扉】共用部の階段を上がっていくと、普通のマンションではお目にかかれないものが見えてくる。それは門扉である。門扉は戸建住宅の専売特許であると思っていたので驚きである。門扉があることにより、玄関の間にスペースが生まれる。このスペースこそが住むうえで心にゆとりを与えてくれる。

アルコーブのある暮らしをあなたに】門扉と玄関ドアの間にあるスペースをアルコーブをという。語源は、凹所を表すアラビア語の「al kubbe」。建築用語では、本来は、部屋の壁を後退させて設けた付属的な入り込み空間を意味する。隣人との適度な距離を保つことができるのが最大の魅力である。

【おまけではないトランクルーム】さらにアルコーブにはトランクルームが設置されている。最近のマンションではトランクルームが、おまけとして設置してある。しかし、余った部分で作りましたというお粗末なトランクルームもよくある。しかし、ここはトランクルームとしてひとつの部屋が完成している。

【エントランスでは人工大理石がお出迎え】玄関ドアを開けると、そこには人工大理石が出迎えてくれる。賃貸物件ではタイルがいいところでエントランスに人工大理石を用いているのは、貸主のかなりのこだわりがあると見受けられる。さらに小さなホールがあり、そこから3つのゾーンに行くことができる。

【第1ゾーンはトイレ・洗面・お風呂(その1)】玄関から正面に当たる木製の温かみのあるドアを開けてみる。そこはトイレ、洗面、お風呂がまとっている。洗面エリアをできるだけ最小限で使えるようにあらかじめ洗濯機が設置してある。これは住み人にとっては嬉しいが、得するのは住む人だけではない。

【第1ゾーンはトイレ・洗面・お風呂(その2)】なぜならば、洗濯機置き場というのは実は曲者なのである。物件探しでは洗濯置き場の寸法は測るのが鉄則である。だから、ありとあらゆるサイズの洗濯機に対応するようにスペースを確保する必要がある。それが空間を無駄に広くしてしまう可能性がある。

【第2ゾーンはベッドルーム(その 1)】エントランスから左側の部屋はベッドルームとなっている。しかし、単なるベッドルームではない。いろいろとデザイン的なこだわりがある。まずは収納家具。これはアウトセットの折れ戸となっており、枠が見えないようになっている。実はかなりの高価な収まりだ。

【第2ゾーンはベッドルーム(その 2)】さらにベッドルームの部屋の片隅には書斎となるデスクが設置してある。デスクはなくても困らないが、あると嬉しいものである。さらに壁はすべて打ち放しコンクリートとなっており、その荒々しさが美しい。そして天井だけでなく壁にも照明が取り付けられている。

【第2ゾーンはベッドルーム(その 3)】壁に設置してある照明は、その位置がきちんとデザインされている。なぜならば、その照明の上部にはピクチャーレールがあり、照明の明かりで絵画を照らすように計画されている。打ち放しコンクリートの場合は簡単に壁掛けできないので、このような配慮は嬉しい。

【第3ゾーンはキッチン・ダイニング(その1)】エントランスから右側の木製ドアを開ける。そこはキッチンとダイニングになっている。キッチンは、白の人工大理石を使用した対面カウンター付きの充実した設備が魅力的である。対面式カウンターは、忙しい朝にサクサクっと朝食をとるときに便利である。

【第3ゾーンはキッチン・ダイニング(その2)】キッチンはどうしても日陰的な存在になってしまう。だから、メインルームから離れた場所に置かれる事も多い。そこは窓もなく暗い場所だったりする。しかし、ここのキッチンは大きな開口部があり自然光が燦燦と降り注ぐ。その光がキッチンを美しくする。

【第3ゾーンはキッチン・ダイニング(その3)】また、このキッチン・ダイニングの空間の床が工夫されている。キッチンの空間とダイニングの空間を壁ではなく床の素材で区分けしている。ダイニングはナチュラル・フローリングを使用し、キッチンはカウンターに合わせて白のタイルとなっている。(完)

アビターレ大原

http://www.kkf.co.jp/g/taise/abitare_ohara/