四の坂タウンハウス

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【中井でいいのだ】中井は新宿の北西部に位置している閑静な住宅街である。驚くなかれ、紫綬褒章を受章した漫画家・赤塚不二夫をはじめ画家・大山忠作や作詞家・吉田旺など、国も認めた才能が中井から生まれているのである。中井の商店街は天才バカボンでも登場していたとのことです。これでいいのだ。

【目印は林芙美子記念館】建物の目印となるのは、林芙美子美術館である。駅を出ると美術館への道順の目印があるので、それを頼りにするいい。この美術館は昭和を代表する女流作家・林芙美子さんが、昭和16年に構えた邸宅が保存されている。庭には多くの草木が生い茂り、冬になると寒椿などが見頃だ。

【隆起する大地と建物の絶景】その建物の名前にもなっている通り、四の坂と名づけられた坂が近くにある。その坂のように敷地が隆起しているも特徴的だ。1階が駐車場となっており、隆起した大地の上に住居となるボックスが個性的かつ独創的な配置している。見上げるとその不思議な絶景に心が奪われる。

ゲーテッドマンションの未来像(その 1)】ゲーテッドマンションという言葉がある。その意味は、敷地を塀で囲んでその中を守るという意味で中性ヨーロッパ時代の城塞都市に似た造られ方をしているため、城郭型マンションとも呼ばれている。日本でも大型マンションなどで採用され賛否が分かれている。

ゲーテッドマンションの未来像(その 2)】その賛否には、そのマンションだけでコミュニティを完結させてもいいのかということだ。都市の中で人々の交流があってこそ、その都市が魅力的になっていく。さらに大型マンションではゲーテッド内でもコミュニティが作られていないことが多いことも問題だ。

ゲーテッドマンションの未来像(その 3)】ある程度の小規模のゲーテッドが機能しやすいと考える。この建物のように20〜30世帯ぐらいがベストだ。さらに、この共用空間はいろいろ仕掛けがあり、住民たちの交流が生まれるように考えられている。ここにはゲーテッドマンションの未来像があるのだ。

【絶妙にずらす意図】この建物は戸建が集合している。配置は規則正しく並んでいるのではなく、ちょっとずつちょっとずつ配置をずらしている。それが独特な外観を表現しているが、それよりも密度が高くなるところのお隣との視線を遮るようにエントランスが配置されているのも、よくデザインされている。

バリアフリーエントランスを成功するためには】最近のマンションは段差がないバリアフリーエントランスが多い。しかし、段差がないので高齢者には良いが外の埃が部屋に入るのは困ったものである。そこで、この部屋のエントランスは正面にドアを設けず側面に設けることで直接の吹き込みを抑えている。

【何故バーチカルブラインドが美しいのか】この部屋にはロールスクリーンとバーチカルブラインドが窓の位置や用途によって使い分けらている。大きな窓にはバーチカルブラインドが付けられている。それにしてもバーチカルブラインドは美しい。その理由は、その垂直性が空間に躍動感を与えているからだ。

【食洗機はMieleをお試しを】 Mieleはドイツのメーカーの家電製品である。ゲルマン魂が宿ったその製品は、耐久性と高機能で世界で高い評価を得ている。その機能美だけでなく、洗練されたフォルムもやはり世界中で愛されている。いつも使うキッチンだからこそ、素晴らしいデザインは不可欠だ。

【縦の動きこそ最大の魅力(その1)】人生は起伏に富んでいたほうが面白い。山あり谷あり、それが人生の醍醐味である。平坦な人生なんてたぶんつまらない。空間も横の動きだけなく、縦の動きがあることによって、その魅力が倍増する。その中核を担っているのが階段だ。実は階段こそ主役となるべきだ。

【縦の動きこそ最大の魅力(その2)】この部屋は、地下1階地上2階の3層構成となっている。その移動手段はもちろん階段である。この部屋の階段は、空間の主役であるといえる。十分な広さを確保されており、さらに開口部が多く設けられているので、太陽光が燦燦とあふれ、輝く塔のようになっている。

【トイレが市民権を獲得】地下の降りるとそこには浴室と洗面台とトイレの水周りがまとまっている。この建物のような高級物件でさえ、洗面台とトイレが同じところにあり、扉で仕切られていない。これはトイレがリラックスルームとして認知され、閉鎖的な空間から開放され、市民権を得たからに違いない。

【地下室での新たな挑戦】地下というのは厄介だ。太陽光が入ってこないので、日中でも暗い。さらに窓を設けることができないので換気もできない。だから湿気が多くなる。クローゼットなんて地下では無理であった。しかし、機械空調が発達して現在では可能となった。空間がある限り人間は挑戦を続ける。

【イタリアの街路を彷彿させるドライエリア】地下には避難経路としてドライエリアが必要となる。今までのドライエリアは単なる地上との連絡口に過ぎなかった。しかし、ここは全然違うのである。イタリアのフィレンツェの細い街路を彷彿させるようにドライエリアが連なり魅力的な空間を作り出している。

【主婦には嬉しいホームエレベータ】主婦にとって家事をする上で重要な動線がある。それは洗濯機とバルコニーの関係である。この部屋では地下の洗濯機で洗って屋上のバルコニーまで持っていくのは一大事である。そのためにホームエレベータがあり、そのドアの脇に洗濯機が置けるように配慮されている。

【エアコンは目立たぬように】すっきりとシンプルな部屋では、付属設備が目立ってしまい、空間を台無しにしてしまうことはよくあることです。特にエアコンはその大きさからよく目立ってしまう。この2階の寝室では、エアコンを造作家具の中に取り込み、表面に見せないように美しくデザインされている。

【屋上庭園をあなただけのガーデンを】お部屋は引越ししたときのレイアウトのままという人も多い。そうすると部屋はマンネリ化してしまい、心は麻痺して、感動を失ってしまう。その点ではガーデンは四季を通して変化を楽しむことができて、感動を私たちに届けてくれる。やはり自然には敵わない。(完)

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