KAMIIKEDAI 2155

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【春に訪れたい公園】都内でも住宅街をゆっくりと走る電車がある。通勤時だと賑わいを見せる駅も、お昼時だと人の姿も疎らだ。自動改札を抜けるとそこには大きな池が見えてくる。近くには植物園、図書館やボート乗り場がある。都内有数の桜の名所としても知られており春には大勢の人で賑わいを見せる。

【駅近・線路近・道路近のミックスな敷地】駅を出ると幹線道路沿いに歩いていくとすぐに物件にたどり着いた。駅から近いというのは便利でうれしい限りだが電車の線路と幹線道路に挟まれた敷地となっているのが気になるところだ。一番の問題は音の問題だろう。それをどのように解決しているか楽しみだ。

【自慢したくなる外観にウットリ】幹線道路に面して建っている。建物側の歩道から見上げると、その外観の様子がよくわからない。横断歩道をわたって、反対側からその外観を見るとグリッドで構成された白い外観が美しく、屋上のルーバーと黒で構成されたペントハウスとの対比が、個性的で非常に面白い。

【黒コーラを君は見たことがあるか!】コカ・コーラといえば誰もが知っている通り、赤に白文字でそのインパクトのある自販機はどこに行っても目立っている。しかし、目立っているゆえに街並みの景観を害してしまうことが多い。この建物の配色は白と黒。そのことをしっかり配慮した粋なデザインである。

【落ち着きのある大人エントランス】エントランスにはもちろんオートロックが完備されている。しかも鍵を刺さなくてもワンタッチで開くから簡単だ。エントランスホールは決して広くない。しかし、シックな和モダンで統一された大人のインテリアは、外観で興奮した僕の心に落ち着きを取り戻してくれる。

【中廊下の弱点を逆手に取ったデザイン】エントランスホールからエレベータに乗る。エレベータから外の風景が望めるのはとても心地よい。エレベータのドアが開くと、そこは暗い中廊下となっているが、その暗さを生かしてフットライトや間接照明を多用しており、落ち着きのある雰囲気を醸し出している。

【ギャップこそ感動を呼ぶ】デザイナーズマンションの魅力のひとつとして、ギャップがあると僕は思っている。外観からは予想もつかない魅力的な空間が広がっていれば、人間は感動する。この物件も部屋の玄関ドアを開けると、中廊下の暗さからは想像もできないぐらいの自然光で部屋中が満たされている。

【展望風呂で最高のリラクゼーションを】デザイナーズマンションにとってお風呂は重要な演出場所である。ユニットよりもタイル張り。普通よりも大きなシャワーヘッド。しかし、お部屋の中でどの場所に位置するのかが大事だ。この部屋は、メゾネットの特性を活かして外部に面して展望風呂となっている。

【あくまでも手すりは目立たぬように】手すりは建築基準法や安全性からもしっかりとした手すりが必要となるが、その手すりが部屋の雰囲気をダメにしてしまう可能性もある。あくまでも手すりは目立たないようにすることが重要だ。この部屋は壁に手すりを埋め込まれているので、その姿を消し去っている。

【主婦にはうれしいワイドキッチン】この部屋のキッチンのデザインはスタイリッシュにまとめられている。ステンレスで統一されているのは清潔感があり、キッチンを任されている主婦にとっては嬉しいはずだ。さらにこの部屋のキッチンの素晴らしいのは、なんといっても配管が一切見えないということだ。

【ムービングクローゼットの可能性を探る】この部屋には造り付けのクローゼットは存在しない。無理に空間の開放感を壊してまでクローゼットをつけようとしなかったデザイナーの意図は見事というほかない。代わりに車輪がついているムービングクローゼットの使い方によって、この部屋の可能性が広がる。

【空間は面積ではなく気積である】部屋の間取図は平面図が主流である。しかし、その図面だけで空間を捉えることはできない。なぜならば空間は3Dだからである。特にデザイナーズマンションはZ 軸(高さ)を巧みに操作することにより空間の豊かさを表現している。まさしくこの部屋はその代表例である。

【バーチカルブラインドはカッコいい(その1)】カーテンだと重く感じてしまうことはよくある事です。そのときはメカモノと呼ばれているロールスクリーンやブラインドを利用すると部屋がシンプルになる。さらに上級者はバーチカルブラインドを考える。バーチカルブラインドはシンプルであり品がある。

【バーチカルブラインドはカッコいい(その2)】この部屋にもバーチカルブラインドが標準装備されている。バーチカルブラインドはメカモノの中でも高価な部類だが、この部屋のバーチカルブラインドはさらに高価なアルミ製のバーチカルブラインドとなっている。金属の質感がたまらなくカッコいいのだ。

【間接照明・・・それは大人の空間】オシャレなバーやナイトクラブには大人の空間を演出する装置として、間接照明がよく用いられている。それが最近では居住空間でも積極的に使われている。間接照明の魅力は柔らかな心地よい明かりである。それを見ながらゆったりと過ごすことが大人の空間遊びである。

【空間に季節を取り込む装置】日本には四季がある。それが日本の魅力であるという人もいる。しかし最近は部屋にいると温度湿度が一定なので季節を感じることが難しい。この部屋も空調を完備しているので夏でも冬でも快適であるが、窓の外から見える街路樹の移り変わりが季節を感じる装置となっている。

【夜・・・カーライトに思いを込めて】この建物は、中原街道に面しているので交通量は結構多い。確かに音は気になるかもしれない。でも、僕は夜のカーライトの光がたまらなく好きだ。それを目で追いけるだけで、安らかな気持ちになる。その時に聴きたい曲はTMネットワークの「GET WILD」だ。

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