STEPS

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【芸能人が意外とたくさん住んでいる等々力】STEPSは東急大井町線等々力駅から歩くこと3分ほどのところにある。等々力駅周辺は自由が丘のような賑やかさはないが商店街も充実しているので人気が高い。意外と芸能人がたくさん住んでいる。大和田獏、岡江久美子黒木瞳井上陽水役所広司など。

【ジェンカのような不安定な外観(その1)】遠くからでも、その特徴的な外観を確認することができる。建物の第一印象である外観は重要である。その建物に住む上で、ちょっとは友人に自慢したくなるような外観であって欲しい。その点においては、STEPSは問題なく、自慢できる外観であるといえる。

【ジェンカのような不安定な外観(その2)】なんと表現するのが一番相応しいのかを考えてみる。整いました。ジェンカのような不安定な外観。建築は本来であれば、安定している。それを外観を操作することにより、不安定にしている。それは見る人たちに対し、興味を抱かせるためには十分な要素である。

【重要なポイントはロゴだったりする】この建物は「STEPS」という名前である。「すてっぷす」でも「ステップス」でも「steps」でもしっくりこない。重要なのは、大文字の「STEPS」なのだ。整いました。ロゴとかけまして、ゴルフと解きます。その心は…、どちらもインパクトが大切です。

【エントランスにこだわりの仕掛け(その1)】前面道路から不安定な外観から生まれた歪みのような隙間にエントランスがある。エントランスまではスロープとなっているので、スムーズにいくことができる。エントランスは、オートロックになっている。オートロックパネルにちょっとしたこだわりがある。

【エントランスにこだわりの仕掛け(その2)】それは、オートロックパネルを壁に埋め込んでいるのである。特別な意味はないけれども、建築家の建物に対するこだわりを感じずにはいられない。整いました。オートロックとかけまして、柔道で技をかけられないと解きます。その心は…、自動(指導)です。

【共用部を白熱電球にした理由(その1)】オートロックドアを開けて、共用部に入る。中廊下となっているが、避難階段に面した壁が、大きな開口となっているので、昼間でも照明をつけなくても暗くないが、夜になると照明をつける必要がある。この建物は共用部に蛍光灯ではなく白熱電球を使用している。

【共用部を白熱電球にした理由(その2)】蛍光灯は、空間をまんべんなく明るくするが、演色性が低いので、空間に色気がでない。その点では、白熱電球は演色性がよく、空間に色気と雰囲気を出すことができるのだ。整いました。白熱電球とかけまして、体がだるいと解きます。その心は…、熱があります。

【第一印象が空間を決める(その1)】不安定な外観に、モルタル床と真っ白な壁の共用部と真っ白な玄関ドア。その個性的な仕上がりは、スタイリッシュであるけれども、心地よい感じを受けない。あくまでもクール。しかし、玄関ドアを開けるとその印象は一変する。そこには無垢のフローリングがあった。

【第一印象が空間を決める(その2)】無垢のフローリングには、石油加工製品にはないムラがある。特に鉄筋コンクリートのクールな外観の建物であると、無垢のフローリングがさらに良く見えてくる。整いました。無垢のフローリングとかけまして、ホッカイロと解きます。その心は…、温かみがあります。

【ただいまとおかえりの甘い関係(その1)】STEPSのこの部屋は、普通とは少し違う。それは、キッチンの位置である。キッチンというのは、リビングダイニングの付属部分となることが多いが、この部屋では、キッチンがメインとなっている。なぜならば玄関を開けたらキッチンが出迎えてくれるのだ。

【ただいまとおかえりの甘い関係(その2)】仕事帰りの彼を夕食を作りながら待つ彼女。そこにはただいまとおかえりの甘い関係がある。玄関とキッチンが近くてもラブラブなら関係ない。整いました。キッチンですることとかけまして、消防車がいく場所と解きます。その心は…、家事(火事)があります。

【窓は軽やかに演出する(その1)】STEPSの興味深いところはラーメン構造であるが、外観からは柱梁が分かりにくいということだ。外観から柱梁が見える、いわゆる公団型のマンションは無骨に見える。それは、内部にできるだけ柱梁が出ないようにするために外部に露出している。STEPSは逆だ。

【窓は軽やかに演出する(その2)】そのために柱梁が空間に内部に現れてくる。それは空間にとってダメージとなるが、STEPSではその柱梁で段差を生み出し、空間を面白くしている。さらに魅力的のはラーメン構造を採用したことにより、開口部となる窓の大きさを自由に決められることができるのだ。

【窓は軽やかに演出する(その3)】ラーメン構造は柱梁で建物を支えるので、壁の表現が自由となる。そうすることによってSTEPSのように床から天井までの大開口の窓を設置することできる。そのような大きな窓には、野暮ったくカーテンではなく、バーチカルブラインドのように軽やかに演出したい。

【段差が生む空間の変化(その1)】STEPSの部屋は、平面図で見ると歪なカタチをしているので、使いにくそうに感じる。しかし、実際に部屋に入ってみると、使いにくいという感じは受けない。どちらかというと、この空間をどのように使おうかというワクワク感のほうが強い。その要因は段差にある。

【段差が生む空間の変化(その2)】部屋の中に段差がある。それも3段もある。その段差をどのように使いこなそうかと考える。その時に歪なカタチの部屋が、段差と共に有効に使えるのではないかという錯覚が起きる。この段差を上手に解消することできたならば、この空間を自分色に染めることができる。

【ちょっと嬉しいウッドデッキ】お部屋の内見するときは、ひと部屋だけだと物足りないことが多い。しかし、STEPSの部屋は、いろいろと見所があり、考えさせられるので、お腹いっぱいになる。おまけでバルコニーのところにウッドデッキが敷いてある。至れり尽くせりとはまさしくこのことだ。(完)

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