BEKKA

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【ちょっと散歩に甘酒横丁へ(その1)】BEKKAは小伝馬町駅から徒歩1分のところにあり、ほとんど駅ビルのような感じである。小伝馬町は昔は吉田松陰が投獄された牢獄があったが、現在ではその面影もなく、オフィス街へと変貌を遂げている。ちょっと足をのばすと人形町の駅があり甘酒横丁がある。

【ちょっと散歩に甘酒横丁へ(その2)】甘酒横丁の由来は、明治の初め頃に、この横丁の入り口に尾張屋という甘酒屋があったことによる。現在では多くの飲食店が軒を連ね、休みの日は観光客でごった返している。有名なお店は「玉ひで」。親子丼を考案した店として、週末のランチには長い行列ができる。

【純白のドレスを纏った外観】人形町で夜遅くまで飲んで食べて遊んでも、歩いて戻れる距離にBEKKAはある。建物高さは、他の建物に比べても抜きに出ている。そして、外観の白いタイルが陽の光で輝いている。それはまさしくジューンブライドに心をときめかす純白のドレスを纏った花嫁のようである。

【さりげないエントランスがカッコいい(その1)】デザイナーズ物件では、建物の顔となるエントランス部分をどのように魅せるのか、ということが重要である。エントランスであることを主張し、派手に目立たせるやり方もあるが、もう一方では、エントランスであること主張しない控えめなやり方がある。

【さりげないエントランスがカッコいい(その2)】BEKKAでは、派手なエントランスと控えめなエントランスが同居している。それは前面通りを歩いているとエントランスを見過ごしてしまうほど街に溶け込んでいる。しかし、エントランスのドアの前に立つと西洋の城門が開くような壮大な開閉をする。

【こだわる時はとことんこだわる】BEKKAのエントランスホールは決して大きくはない。しかし、空間は大きくはないが落ち着いた高級感がある。その要因は、エントランスホールの壁にある。壁一面に大谷石が使われており、その孔のある独特の素材の良さが空間のクオリティを高めているように感じる。

【まさかの宅配ボックス(その1)】デザイナーズに関係なく都心でのマンションで欠かせないのは、24時間ゴミ捨て場と宅配ボックスである。宅配ボックスは、エントランスの目につく場所にあるので、デザインが重要となる。BEKKAでは、なんと宅配ボックスが木のボックスで隠されているのである。

【まさかの宅配ボックス(その2)】BEKKAのオーナーはかなりのこだわりを持っていると思われる。宅配ボックスはオールステンレスで隠さなくてもカッコいい。それでも隠す理由は、空間のバランスを考慮したためであろう。空間の要素にステンレスがないために宅配ボックスを消すことをしたようだ。

【ワンフロアに2部屋の贅沢】都心ではワンルームマンションが増えている。ワンルームの需要が高いということもあるが。貸主側の思惑もある。それは、大きな部屋よりも細かい部屋のほうが、ワンフロアに対する合計の賃料を高く取ることできる。BEKKAのように大きな部屋は都心では珍しいといえる。

【石畳のリビングダイニング】玄関ドアを開けると、いわゆる玄関土間というものが存在しない。玄関からリビング・ダイニング・キッチンへと繋がっている。そのフロアは石畳で仕上がっている。その漆黒の石畳は、シックな大人の上品な空間を演出してくれる。そして、大人の疲れを癒してくれるのである。

【生活感が露になるキッチンという魔物】キッチンというのは、実はベッドルームよりも、自分の生活空間を表現している。ベッドルームは意識的に見た目をキレイにしようと試みるが、キッチンは使い勝手を意識して見た目が疎かになる。そのような時に、BEKKAではキッチンを丸ごと隠してしまうのだ。

【必ず喜ばれる秘密の空間とは】実はBEKKAの各部屋には秘密の空間がある。それは、床下収納である。デザイナーズ物件でも、ましてや普通の賃貸マンションでも床下収納はなかなかお目にかかれない代物である。施工の手間的には普通の収納と大差はない。あってこんなに喜ばれる空間もそんなにない。

【時には集中したい部屋が欲しい】リビングダイニングは食事や会話を楽しむところ、ベッドルームは安らぐところ、と無意識で決めてしまっている。自分が集中する部屋が欲しいと思うことがよくある。BEKKAにはDENと呼ばれる書斎が付いている。畳一畳にも満たない空間が心地よく思うときがある。

【空間を劇的に変化させる壁(その1)】壁が空間に劇的な変化を与えることなんて可能なのであろうか。BEKKAではそれを実現している。リビングダイニングとベッドルームの間に建具のような薄い壁がある。その壁は、見た目は一枚の壁のようであるが、7つに分割することができ、1枚ずつ回転する。

【空間を劇的に変化させる壁(その2)】その回転を調整することによって、リビングダイニングとベッドルームがひとつの空間として繋がっていく。さらにその魅力は夜に発揮される。ベッドルームに設置してある複数のスポットライトが壁を照らす時、そこは幾重の光が重なり幻想的な空間を生み出すのだ。

【壁一面の収納の魅力】デザイナーズ物件は収納力が弱いということが言われた時期もあった。しかし、最近のデザイナーズは収納も充実している。その理由として、空間を魅せるためには、ある程度の私物を隠す必要があるからだ。時に私物は空間を台無しにする可能である。たとえば、領収書や請求書の束。

【凸凹のスカイライン(その1)】BEKKAの最大の魅力は、ビューバスである。都会のコンクリートジャングルで働く戦士にとって休息は大事である。それが明日への活力となる。しかし、ビューバスから見える風景は、オーシャンビューのような水平性のスカイラインではなく凸凹のスカイラインである。

【凸凹のスカイライン(その2)】凸凹のスカイラインとは、都心部の街並みの高さ規制があいまいで、ちぐはぐな高さになっている風景である。確かに、そのような風景を見ても心は癒されないかもしれない。でも、その建物に灯る光を見ると、混迷の時代を生き抜こうとする日本人の生命力を感じる。(完)

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