サクラノキテラス中目黒

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【ウラナカメで自分だけのお店を探す(その1)】サクラノキテラス中目黒は、中目黒駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街にある。中目黒駅は都心で働く若者たちに人気が高い。目黒川の桜並木は、有名であるけれども、若者たちを惹きつける魅力はそれだけではないようである。ウラナカメなるものがある。

【ウラナカメで自分だけのお店を探す(その2)】ウラナカメとは、中目黒駅から池尻方面へ、山手通りの喧噪を避けて目黒川と西郷山通りに挟まれた辺りを指す。都心にほど近い住宅街に隠れて新旧いろいろなお店が混在する隠れ家的エリア。昼でも夜でも、どこかでなにかを必ず楽しめるエリアのである。

【ウラナカメで自分だけのお店を探す(その3)】ちょっとだけウラナカメで有名なお店を紹介。「アンティロミィ」…都内で唯一食べられる有田焼カレーとおいしいチーズケーキのお店。「旅行会社カフェ」…旅行会社とカフェのニュースタイルでアジアンフードがおすすめのお店。自分だけのお店を探そう。

【路地のそのまた路地の向こうに】実はサクラノキテラス中目黒は、不動産表記上では徒歩6分となっているが、初めていく場合は徒歩10分ぐらいを考えていたほうがいいだろう。なぜならば、路地から更に路地に入っていくような閑静な住宅街にあり、まさしく隠れ家といっても過言ではないところにある。

【サクラノキを包み込むように(その1)】木造3階建てのサクラノキテラス中目黒は周囲の環境に埋もれてしまっている。しかし、目印となっているサクラノキは遠くからでも、その存在感が際立っている。サクラノキを目標に路地を進んでいくと、そこにサクラノキを包み込むような建物が目の前に現れた。

【サクラノキを包み込むように(その2)】よく庭園を包み込むような配置の建物という記載があって、その建物に実際にいってみると、四角い建物がただ庭園を囲んでいるということが多い。それは包み込むのではなく、囲んでいるに過ぎない。包み込むという行為には、きっと優しさが必要なんだと感じる。

【サクラノキを包み込むように(その3)】このサクラノキテラス中目黒には優しさによって、サクラノキが包み込まれている。それはサクラノキの枝の広がりに合わせて、建物が曲線を描いている。そのクロソイド曲線は用いており、環境美がそこに見受けとることができる。貝の中にいるような心地よさだ。

【おはようございますサクラノキ】建物とサクラノキの配置からして当然のことながら、すべての玄関ドアは、サクラノキに面している。毎朝、出勤時、登校時にサクラノキから「おはようございます」と声をかけてくれるような感じがする。日本人は誰もがサクラノキが好きだ。日本美を体現しているからだ。

【外部との関係性からLDKの場所が決まる(その1)】LDKは部屋の中心になることが多い。それは家族の団欒の中心と位置づけられているからだ。だから、玄関からLDKは見えないように配置するのが定石である。しかし、このサクラノキテラス中目黒は逆になっている。玄関とLDKが直結している。

【外部との関係性からLDKの場所が決まる(その2)】その理由は、外部との関係性から生まれているのである。想像してみよう。春、サクラノキが満開となった時、その下で花見をしたい。そして、花見もいいけどおいしい食事も大切だ。出来立ての料理が食べたい。必然的に玄関とLDKは直結するのだ。

【浴室の窓は大きいほうがいい】都心のマンションのユニットバスのほとんどが最新の設備で使いやすいが何か物足りない。その答えは窓である。浴室の窓は設備が使いにくかったとしても、そのことを帳消しにしてくれるほどのパワーがある。この部屋は居室並みの窓がついている。大きくて悪いことはない。

【自然が生み出す色の美しさ(その1)】テラスハウスとなっているので、1階から3階まで3層のメゾネットの住居となっている。その構成は、1階にLDK、2 階と3階が居室となっている。3階の部屋は真っ白な空間で大窓から降り注ぐ陽の光で心地よい。2階の部屋は、木の幹の中にいるような感じだ。

【自然が生み出す色の美しさ(その2)】2階の部屋は、フローリングの色に合わせて壁と天井のシナベニヤも着色がされている。フローリングといっても、その種類は様々である。よく使用されるのはベージュ系のナラ・フローリングだが、ダークブラウン系のチーク、ブラック系のアッシュなど多様である。

【自然が生み出す色の美しさ(その3)】自然が生み出す色の美しさの魅力は、その斑にある。均一の色であると、とても平面的で空間的な深みが出てこないのだ。建築空間が時に美しく見える瞬間がある。それを体験し、そして作り出すことができる建築家という仕事は、一生飽きのこない仕事であると思う。

【ホワイトルームはロフトとして使うことで】3階のホワイトルームは、床がフローリングではなく、カーペットになっている。居室というよりはロフトとしての方が利用価値は高いようだ。2階には収納スペースはあるが、さほど大きくはない。3階を収納スペースと割り切ることで、2階の空間を活かせる。

【サクラノキを絵画のように(その1)】デザイナーズ物件に限らず、最近のマンションにはどこもピクチャーレールがついている。これは、絵画を飾りたい時に、壁を傷つけることなく飾れるように付けられたものである。最初は打ち放しコンクリートの壁に何も飾れないという不満から生まれたものである。

【サクラノキを絵画のように(その2)】どんな絵画がデザイナーズ物件に合うか。幾何学的なモンドリアンや前衛的なアンディ・ウォーホルもいいし、近代建築の巨匠のスケッチなんてのも悪くはない。しかし、どれも本物を手に入れようものなら、とんでもない金額だ。どこかに本物はないかと外を眺める。

【サクラノキを絵画のように(その3)】忘れていた。ここがサクラノキテラス中目黒であるということを。サクラノキを絵画のように見立てれればいい。本物だし、四季を味わうこともできる。そして、このアングルは世界で一枚の絵画だ。複製される近代絵画とは異なるオーセンティックな美がある。(完)

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