上野毛ハウス

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上野毛駅にANDOが降り立つ(その1)】上野毛ハウスの最寄の駅は、その名の通り東急大井町線上野毛」駅である。上野毛駅はとても小規模な駅であったためにバリアフリーに対応することができず、新しく駅舎をつくることになったのである。その設計は副都心線渋谷駅を設計した安藤忠雄氏である。

上野毛駅にANDOが降り立つ(その2)】その新駅舎プロジェクトは、同駅の複々線化に伴う路線拡張工事及びバリアフリー化を含む機能拡充計画となっており、現在は、地上部の新駅舎に約120mの長細い大屋根を構築しようとしている。完成すると上野毛通りを挟んで道路ごと覆われるかたちになる。

上野毛駅にANDOが降り立つ(その3)】また、計画ではプラットフォームの屋根を兼ねた人工地盤を設け、駅舎や駐輪場の周囲に植栽を施し、植栽は雨水を活用した工法を採用する予定だ。外壁には昼間の自然光を取り込めるようにカーテンウォールを設置するなど、省エネのANDO建築となる予定だ。

【隣にTOOHUUが現れた(その1)】上野毛駅は環状八号線に近いところにある。環八は都内でも交通量を誇り、都心の流通をささえる道路となっている。上野毛駅前の交差点を右折し、まっすぐ北上していく。オシャレなお店があるようなところではない。このエリアは、高級外国車の専門販売店が多い。

【隣にTOOHUUが現れた(その2)】右手に多摩美術大学が見えてくる。通称多摩美は、校風は自由な発想と専門技能の重視しており、初代校長はグラフィックデザイナーの杉浦非水であることからデザインに対し先駆的な試みや教育が行われている。卒業生の多くはデザインの現場や実務に携わっている。

【隣にTOOHUUが現れた(その3)】そんなこんなで周囲を見渡しながら、歩いていくと突如、真っ白な真四角な物体が目についた。周囲にはハウスメーカーの装飾的な住宅が多いところで、真っ白な真四角はまさしく豆腐のような親しみやすさを感じる。もし、窓がなければ住居とは判断できないだろう。

【3 つキューブが繋がる19の間取り】上野毛ハウスは、3つのキューブがずれながら繋がっている。そのずれによって生まれる歪の空間から空を見上げると地中海に面する旧市街地に迷い込んだような感じだ。また、ひとつとして同じ間取りはない。19の部屋に19の間取りがあり、それぞれに個性がある。

【3 号室:朝食は朝日と共に】3号室。1Kタイプの31.37m2。エントランスゲートをくぐり、右側に進みに一番奥の部屋のドアが3号室の玄関ドアである。玄関ドアをあけると南に面する窓から陽の光が降り注ぐ。この部屋はロフトをベッドルームに使用し、洋室で朝日と共に朝食をとる生活をしよう。

【2 号室:見られることにより美しくなる】2号室。1DKタイプの31.16m2。エントランスゲートを入って、左の一つ目の路地を入ったところに2号室の玄関ドアがある。玄関ドアをあけると洋室と半地下となってダイニングキッチンがある。洋室には大窓がある。見られることにより人は美しくなる。

【4 号室:斜めのダイナミズム】4号室。1DKタイプの40.31m2。エントランスゲートのすぐ先の階段をのぼる。そこには2つの玄関ドアがある。奥の玄関ドアが4号室の玄関ドアである。玄関ドアをあけるとキッチンがみえる。そして階段によって生まれた斜めのダイナミズムが想像力をかきたてる。

【8 号室:更なる斜めのダイナミズム】8号室。1DKタイプの38.82m2。エントランスゲートをくぐり、右から2つ目のキューブの正面に8号室の玄関ドアがある。その玄関ドアを開けると、いきなり斜めのダイナミズムがあらわれる。もし、この空間を住みこなせば、どんな空間も決して怖くはない。

【10 号室:穴蔵収納のある部屋】10号室。2LDKタイプの57.00m2。エントランスゲートをくぐり、右から2番目の路地を入ったところにある玄関ドアが 10号室の玄関ドアである。玄関ドアをあけるとすぐ階段があり、2階部分が部屋となっている。この部屋の魅力は、穴蔵のような収納である。

【11 号室:心地よいキッチンでおいしい食事を】11号室。1LDKタイプの49.75m2。エントランスゲートをくぐり、右から二つ目のキューブにある階段を上ったところに二つ並んだ玄関ドアの手前側が11号室の玄関ドアである。この部屋のキッチンの南側に窓があり、心地よい陽の光が降り注ぐ。

【12 号室:躍動的な部屋は平面図では伝わらない】12号室。1LDKタイプの45.90m2。エントランスゲートをくぐり、右から三つ目のキューブにある階段を上ったところにある玄関ドアが12号室の玄関ドアである。この部屋は平面図では分からない躍動的な空間をしている。意外な所に窓もある。

【13 号室:段差と斜めのコラボレーション】13号室。1DKタイプの39.15m2。エントランスゲートをくぐり、右から二つ目の路地を入ったところの一番奥の左側の玄関ドアが13号室の玄関ドアである。この部屋は開けるとすぐ階段があり、さらに部屋にも段差や斜めがありダイナミックな構成だ。

【16 号室:秘密の半地下の部屋】16号室。1Rタイプの29.86m2。エントランスゲートをくぐり、3つ目のキューブの地下に降りる階段があり、その玄関ドアが16号室の玄関ドアとなっている。半地下なので暗いということはないが、どの部屋よりも静かだ。そして洗面所は広く秘密の収納もある。

【18 号室:正統派メゾネットを希望される方はこちら】18号室。1LDKタイプの45.40m2。エントランスゲートをくぐり、右から三つ目のキューブにある階段の手前の玄関ドアが18号室の玄関ドアである。ここは正統派メゾネット。部屋も四角で使いやすく吹き抜けから差し込む光がカッコいい。

【19 号室:最後はお決まりの部屋で】19号室。1Kタイプの31.96m2。エントランスゲートをくぐり、裏側に回り、右から三つ目のキューブの階段を2段階上ったところにある玄関ドアが19号室の玄関ドアである。トリッキーな空間が多い中で、見慣れた1K。僕たちは多分一番コレが好き。(完)

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