HANEGI G-House 2号室

HANEGI G-House 2号室

http://www.kkf.co.jp/g/pris/hanegi_ghouse/

【先週のHANEGI G-houseの復習(その1)】HANEGI G-houseは簡潔にいうとデザイナーズリノベーション物件である。しかし、リノベーションはあらゆる面において新しい空間への挑戦である。この部屋でも様々な挑戦が広げられている。それはエントランスから現れるのである。

【先週のHANEGI G-houseの復習(その2)】エントランスには木製デッキが現れ、外部のデッキテラスと視覚的に連続し触覚的には非連続となり、さらに床タイルが木造のデメリットをカバーしていたり、木のフレームが完璧ではないことが空間の魅力を増しており、その可能性は計り知れない。

【階段から始まるストーリー(その 1)】1階のお部屋で大満足とはいってられない。HANEGI G-houseは2階建ての戸建をリノベーションした物件だから、もちろん2階がある。1階と2階では、世の中的には2階が人気がある。その人気は高さにある。その高さまでいくためには階段が必要だ。

【階段から始まるストーリー(その 2)】1号室の玄関ドアの右斜め前のすぐのところに2号室の玄関ドアがある。ドアの開き方に工夫しているので、2つの玄関ドアが当たることはない。考えてみると2号室は2階の部屋である。外階段はないようだ。それは玄関ドアを開けると階段から始まるストーリーだ。

【意味のない空間にある精神性】玄関ドアにはシューズクローゼットがある。あるのが当たり前だが意外と設計のときに忘れやすいものだ。階段は踏面だけでなかく蹴上まで無垢材をまき込んでいるので施工の質の高さがわかる。階段室の天井には無の空間が広がり、そこに空間の精神性を見出すことができる。

【ガラスドアから漏れる光を目指して】玄関から入ってすぐの階段は天井も高くて暗い。靴脱ぎのところはダウンライトがあるので、明るいが階段部分は照明がない。しかも天井が高く照明を設置できない。そこで、階段を上がりきったところの居室の入り口にガラスドアを設けて、居室の光を道標としている。

【フローリングの温もりを感じながら(その1)】階段をゆっくりと上っていく。ちょっと古い住宅なので若干勾配がきついのだが、手摺が設けられているので怖くない。それがリノベーションの魅力である。過去と現代との調和をはかり、バランスよくデザインしていくことである。ガラスドアの前に着いた。

【フローリングの温もりを感じながら(その2)】ガラスドアの向こうは丸見えである。そのガラスドアの奥に広がっている魅力的な世界に見入った。ガラスドアの取っては小さなガラスボールのようだ。それを押して中に入る。無垢のフローリングの心地よい匂いがする。足の裏からもその温もりを感じれる。

【木と白の新しい出会い(その1)】天井は屋根の勾配に合わせているので高く感じる。天井の木組を露出させることによって、空間の構造的なダイナミックさが生まれている。さらに、その木組に着色を行っている。着色は壁の白に合わせて、白となっている。しかし、真っ白に塗りつぶしている訳ではない。

【木と白の新しい出会い(その2)】白は魔法の色である。建築家には様々な色を使う人たちも多い。その人たちは天性の色の感覚を持っており、そのセンスは素晴らしい。それでも一番よく使われる色は白である。それは白が一番に空間の魅力を引き出すからである。白であることが建築家の意図を表現する。

【木と白の新しい出会い(その3)】でも、ただ真っ白に塗るだけではつまらない。この木組は、白の塗料を拭き取っているので、木目の風合いが生かされている。それは完璧であることより、すこし外したほうが空間的に魅力を増すことに建築家は気付き始めている。これこそがリノベーションの本質である。

【キッチンにも窓が欲しいです(その 1)】リノベーション物件では、設備が重要なポイントとなる。単に最新の設備にすることが良いというわけではない。ある程度のバランス感覚が必要である。リノベーションだから成し得る裏技も見過ごせない。まずはキッチンだ。シンプルなステンレスキッチンである。

【キッチンにも窓が欲しいです(その 2)】ガスコンロをあえて2口とすることによって作業スペースが生まれてくる。そして、大きくて目立つのがレンジフードであるが、見えないようにコンパクトに収めている。それが可能となったのは、なんといってもキッチンに大きな窓がついているからに他ならない。

【最後の決め手は水周り(その1)】人間の生理的現象に関わるところは、非常にデリケートな問題である。そして、部屋を決める上でも最後の決定打になる。最近の傾向としては、風呂とトイレは別となっているのは当たり前であるが、トイレと洗面台が一緒になっているのが多い。それにはメリットがある。

【最後の決め手は水周り(その2)】トイレと洗面台を一緒にすることにより、空間を広く取ることが可能となる。トイレは気積で考えた場合、使っていない気積が多い。その分を洗面台と一緒することによって有効利用が可能である。このHANEGI G-houseもトイレと洗面台が一緒になっている。

【最後の決め手は水周り(その3)】洗面所の壁一面が鏡となっているので、より部屋が広く感じることができる。洗面所の中にも木の柱が建っているのは、ご愛嬌である。衛生設備は最新設備なので、文句のつけようがない。浴室のバスタブも広い。シャワーのデザインも過度でなく、シンプルで使いやすい。

【ELLE DECOでも注目の物件(その1)】本日発売のELLE DECO4月号に実は、HANEGI G-houseが新築物件と肩を並べている。それは、特集「インテリアが楽しくなる建築家の空間に住みたい!」で取り上げられ、HANEGI G-houseのライフスタイルを体感できる。

【ELLE DECOでも注目の物件(その2)】HANEGI G-houseについて以下のように書かれている。「この空間の中で最も特徴的なモジュール(木造の柱梁)のラインを妨げることなく、上質なレザーを配置するのがコツだ」。レザーの上質な手触りのような空間であることは確かだ。(完)

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