HANEGI G-House 1号室

HANEGI G-House 1号室

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【東松原と新代田はめっちゃ近い(その 1)】「HANEGI G-house」の最寄の駅は、京王井の頭線「東松原」駅と「新代田」駅の2つである。どちらの駅にも徒歩7分でいける。どちらの駅を利用するかは、その生活スタイルに分かれそうだ。とりあえず、2つの駅はホームから肉眼で確認できる。

【東松原と新代田はめっちゃ近い(その 2)】駅前の商店街を期待したいのであれば、東松原駅だ。古くからある商店街で活気がある。新代田は環状7号線があるので商店街らしいものはない。しかし、なんでんかんでんラーメン二郎といったラーメン店が数多く出店しており、ラーメン激戦区となっている。

【普通の家が普通でない時(その1)】京王井の頭線「東松原」駅からゆっくりと歩くこと10分ほどで物件の近くまでやってきた。新築のデザイナーズマンションであると、その新築の眩しい輝きがあり、直に見つけることができる。しかし、HANEGI G-houseは簡単に見つけることが出来ない。

【普通の家が普通でない時(その2)】それはHANEGE G-houseがリノベーション物件だからである。リノベーションとリフォームを混同して使っていることが多いが、根本的には大きく異なる。リフォームはフローリングや畳の交換やクロスの張替えなど、一部を新品に取り替えたりすることだ。

【普通の家が普通でない時(その3)】リフォームはそれがリフォームされたかどうかは、今まで住んでいた人にしか、その喜びは分からない。しかし、リノベーションは空間の新しい可能性を追求することであり、今まで住んでいない人にも感動を与えることである。それは普通の家が普通ではなくなる時だ。

【連続と非連続の間で(その1)】 HANEGI G-houseは玄関部分を大きく改装している。本来は1つのドアの1戸の住宅であったが、今回のリノベーションで1階と2階を別々に貸すことになったために、新しく扉を2つ取り付けた。その扉は鉄扉であるのだが仕上げの素材がかなり独創的である。

【連続と非連続の間で(その2)】それは玄関ドアにリシン吹き付けを施し、ゴツゴツした仕上がりとなっている。ツルっとした既製品の扉へのアンチテーゼのようだ。右側の扉を開けるとそこには木製のデッキが敷かれている。多目的に利用できるようになっている。さらに、それはある仕掛けとなっている。

【連続と非連続の間で(その3)】玄関の木製デッキは外部のデッキテラスとガラスを介して連続しているのである。しかし、サッシではなく一枚ガラスとなっているので内部から外部に移ることが出来ないという非連続である。視覚的には連続し、触覚的には非連続する。しかし、この空間の歪みが心地よい。

【床はタイルで正解か(その1)】木製デッキ以外の床は、タイルとなっている。大きめのタイルでダークグレーの配色は、建物の安定感と空間の安心感を与えてくれる。しかし、畳とフローリングで生活してきた日本人とってタイルでの生活は些か抵抗を感じるものである。なぜ、床にタイルを選択したのか。

【床はタイルで正解か(その2)】まず考えられることは、日本人の生活が西洋化してきたことによるタイルへの抵抗が若い人たちには、和らいでいることである。空間の環境面で考えると、木造の場合は無垢フローリングを地面に近いところは湿気が多いため適さないので、タイルを選択したとも考えられる。

【完璧じゃない何かが魅力となる時(その1)】部屋の空間は大胆不敵である。まずは柱と梁がむき出しとなっている。それがこの空間の醍醐味となっている。部屋のど真ん中に柱が立っているのである。普通で考えれば、部屋が使いにくくなるのでNGだがリノベーションだとOKのは不思議な気持ちとなる。

【完璧じゃない何かが魅力となる時(その2)】この部屋にど真ん中に鎮座する柱も完璧ではないというのが魅力的なのだ。工場でプレカットされたときの番号が残っていたり、本来であれば、見えなくなるので綺麗に書かれていないところが良いのだ。それを見せるか見せないかは、住む人に任せられている。

【開口部と壁のバランス(その1)】お部屋の壁といえば、クロスが主流である。クロスにも多くの種類があり、最近では厚手のクロスよりも薄手のクロスのほうが人気がある。その理由として、薄手のクロスのほうが塗装に近い質感がある。壁の仕上げが塗装であると質の高さを感じる。左官塗りなら尚更だ。

【開口部と壁のバランス(その2)】 HANEGI G-houseには巧みなデザインで壁と開口部のバランスを生み出している。部屋は二つに分かれている。リビングルームとベッドルームはガラスで仕切られている。透明なガラスなので一体のように見えるが、実は一体ではない。その答えは、壁にある。

【開口部と壁のバランス(その3)】リビングルームの壁は左官で仕上げとなっており、柱を露出する真壁となっている。そして、ベッドルームは塗装仕上げでプラスターボードで柱を隠す大壁となっている。その壁の仕上げ具合で部屋の違いを認識できると同時に、開口部もそれぞれの部屋で変えているのだ。

【広く見える水周り】ベッドルームの脇に水周りとなる洗面所、トイレ、浴室がコンパクトにまとまっている。壁一面をガラスにしているので広くも感じることができる。さらに驚くべきことは水周りにも柱が建っているのである。この柱は他の部屋と比較しても、いろいろな使用方法を妄想することができる。

【ちょこっと収納LOVE】空間は効率的に広くとれるのに越したことはない。ちょっと間取りが難しい場合は、デッドスペースが生まれる。特にリノベーションでは既存の空間を新しい空間に生まれ変わらせる中で、必要以上にデッドスペースは増える。それはデッドスペースではなく収納として活用できる。

【CMの後もまだまだ続くよ】番組の最後なのに「CMの後もまだまだ続くよ」という決まり文句には、もう飽きた。ある意味、それは番組の最後を暗示するフレーズになってしまっている。 HANEGI G-houseは本当にCMの後もまだまだ続きます。次週はさらに魅力的な2階を絶賛します。(完)

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